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カナダはイギリス連邦の加盟国なので、発行しているメイプルリーフ金貨には、イギリス王室の君主の肖像が描かれています。カナダは、ロシアに次ぐ世界第2位の国土を持つ広大な国なので、金を含めた天然資源に恵まれている国です。金の採掘量も世界のトップクラスで、アンティークコインが多いことでも知られています。また、移民が多く多文化国家であることも、カナダの特徴です。
カナダ王室造幣局は、1908年に創立された民営公社で、カナダで流通するすべての貨幣の鋳造と流通を担っています。金と銀の精錬所を所有しており、世界有数の流通貨幣、コレクターコイン、地金型コイン、投資用コインなどの鋳造業者としても知られています。カナダは、16世紀の大航海時代にイギリスとフランスの植民地となり、暗い時代が続きました。1759年のパリ条約で、カナダはイギリス領となり、1776年のアメリカ独立後もカナダはイギリス領のまま留まります。そのため、1908年にカナダ王室造幣局が開設されても、デザインや鋳造用機械は、英国王立造幣局の管理下にありました。第一次世界大戦参戦後、国際的な力をつけたカナダは、1930年に造幣局をカナダの全額出資による、独立組織とすることに成功しました。その後カナダは1931年にイギリスから独立し、近代国家へと変貌していきます。
カナダ王室造幣局は、オタワとウィニペグにありました。この2つの造幣所で、カナダのさまざまな記念コインやコレクターコインが、鋳造されることになります。オタワ造幣所では、主に手彫りのコレクターコインや記念コイン、地金型金貨、大小のメダルなどが作られました。また、流通貨幣や記念金貨などの金型は、すべてオタワ造幣局で製造されました。これに対して、1975年に設立されたウィニペグ造幣所は、大量生産を可能にする施設として建造されたものです。国内流通の通常貨幣は、すべてここで鋳造されており、1秒で750枚の貨幣鋳造が可能なハイテク機器が導入されています。カナダの造幣局では、カナダ以外の国々の貨幣も鋳造しています。それぞれの国の流通貨幣のほか、コレクターコイン、メダルトークンの設計・鋳造も担っており、実に520億枚もの貨幣を、数十か国の国々のために鋳造してきました。
メイプルリーフ金貨は、カナダが発行する純金製の投資用金貨で、世界中の金貨コレクターの間でも、注目度の高い金貨として知られています。しかもカナダ王室造幣局が発行する法定通貨で、純度99.99%の純金で作られた金貨です。カナダ政府が保証する法定通貨なので、信頼性が高く安定して高値が期待できる金貨でもあります。金貨の表面には、カナダの象徴ともいえるカエデの葉が美しく描かれており、多くのコレクターが収集したい金貨の1つとなっています。当初は、流通用金貨として鋳造された金貨でしたが、現在では投資やコレクション用の地金型金貨として、取引されることの多い金貨です。
オンスは、貴金属の計量に使われる単位で、カナダのメイプルリーフ金貨にも、オンスが適用されています。1オンスは約28.35グラムで、国際的な標準単位として使われています。カナダのメイプルリーフ金貨は、種類が多いことでも知られており、それぞれユニークな特徴を持っています。ではここで、代表的なメイプルリーフ金貨を、5つご紹介しましょう。
1オンスのメイプルリーフ金貨は、重さが31.1gで、純度99.99%の純金で作られています。1979年に、カナダ政府によって発行された金貨で、表にはエリザベス2世の横顔、裏にはカエデの葉が描かれています。額面は50ドルですが、市場価格は約30万円ほどあると言われている価値のある金貨です。
1/2オンス金貨は15.5gの重さがあり、純度99.99%の純金で作られた金貨です。1986年に、カナダ政府によって発行されたもので、表と裏のデザインは1オンス金貨と同じです。額面は20ドルで、市場価格は約15万円になります。
1/4オンス金貨は7.7gの重さがあり、純度99.99%の純金で作られています。1982年に、カナダ政府によって発行された金貨で、表と裏のデザインは1オンス金貨と同じです。額面は20ドル、市場価格は約7万5千円となっています。
3.1gの重量がある純金製の金貨です。1982年にカナダ政府によって発行され、表と裏のデザインは1オンス金貨と同じです。額面は5ドルで、市場相場は約3万円の価値があります。
重量1.55gの純金製の金貨です。表と裏のデザインは1オンス金貨と同じです。額面は1ドルで、市場価格は約1万5千円となっています。
メイプルリーフ金貨は純度99.99%の純金製なので、非常に柔らかく傷がつきやすいので注意しましょう。傷があると、査定に影響するのは言うまでもありません。取り出す際は傷がつかないように慎重に扱い、決して布などで磨かないようにしてください。保存状態が良く発行当時の状態に近ければ、高値の査定が期待できます。メイプルリーフ金貨は注目度の高い金貨なので、もし持っている方がいましたら、一度査定に出して現在の価値を確かめるといいでしょう。メイプルリーフ金貨のコレクターは世界中にいるので、高値がつくのは間違いありません。ただし、メイプルリーフ金貨には偽物が多いので、注意が必要です。
カナダの王室造幣局の歩みには、カナダの独立の歴史と重なる部分があります。その鋳造技術は高い精度を誇り、数々の記念コインやメダルなどを製造してきました。有名なメイプルリーフ金貨も、ここで製造されたものです。
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