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2018年から2021年は、世界的に政治的な混乱と経済の不安定さが増大した時期でした。米中貿易摩擦の激化、英国のEU離脱を巡る混迷、中東地域の地政学的な緊張、2020年以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる社会経済の混乱など、様々な要因が発生したことで国際情勢は不安定さを増しました。
このような政治的に混乱した時期において、安全資産と認識されてきた金は投資家にとって重要な役割を果たしたのです。本記事では、この期間における主要な政治的混乱の動向に対して金相場にどのような影響を与えたのかを考察します。

2018年から2021年は、国際秩序の多極化が進む中で、既存の枠組みが揺らぎ、新たな対立軸が生まれるなど、世界的に政治的な混乱と不確実性が顕著になった期間でした。例えば、米国のトランプ政権による保護主義的な貿易政策は、米中間の貿易摩擦を激化させ、世界経済の先行きに不透明感をもたらしました。
また、英国のEU離脱を巡る国内の対立とEUとの交渉の難航は欧州全体の政治経済に混乱を引き起こしたほか、中東地域では、イランを巡る緊張や地域紛争が継続し地政学的なリスクを高めました。
2020年以降に世界的に流行した新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、人々の生活様式や経済活動を激変させ、社会の分断や政治的な対立を深める要因ともなりました。さまざまな政治的混乱と不確実性の高まりは、金融市場に大きな影響を与え、安全資産への需要を高める要因となったのです。
2018年から本格化した米中貿易摩擦は、世界経済の成長に対する懸念を高め、金融市場に大きな影響を与えました。米国が中国からの輸入品に対して高関税を課すなど、保護主義的な貿易政策を推進したのに対し中国も報復措置を講じるなど、両国の対立は激化したのです。
この貿易摩擦は、両国間の経済活動だけでなく、グローバルなサプライチェーンにも悪影響を及ぼし、世界経済の先行きに対する不透明感を増大させました。投資家は、貿易摩擦が長期化し、世界経済の成長を阻害する可能性を懸念し、リスク回避的な動きを強める傾向が見られたのです。
2016年の国民投票でEU離脱を決定した英国は、2020年1月末に正式にEUを離脱しましたが、その後もEUとの将来的な関係を巡る交渉は難航し、政治的な混乱が続きました。離脱協定の内容や将来の貿易協定を巡る不透明感は欧州全体の経済にも悪影響を与える可能性が懸念されました。
また、英国国内においても、離脱の是非を巡る意見の対立が根強く、政治的な不安定要因の1つです。このような欧州の政治的な不安定化は、投資家のリスク回避姿勢を高め、安全資産である金への関心を維持させる要因となりました。

2018年から2021年の政治的混乱期において、金は伝統的な安全資産としての役割を強く示し、相場は比較的安定して推移しました。米中貿易摩擦の激化、英国のEU離脱を巡る混迷、新型コロナウイルス感染症パンデミックによる社会経済の混乱といった政治的、また経済的な不確実性の高まりは、投資家のリスク回避姿勢を強め、安全資産である金への需要を押し上げました。
2018年から2021年の政治的混乱期には、市場に不確実性が高まるたびに、安全資産への逃避の動きが大きくなったのです。米中貿易摩擦の激化による世界経済の減速懸念、ブレグジットを巡る政治的な混迷、パンデミックによる経済活動の停滞などが発生した際には、投資家はリスク資産である株式などを売却し、比較的安全とされる金に資金を移動させる動きが見られました。このようなリスクオフの局面では、金価格は上昇する傾向を示し、安全資産としての役割を改めて示したのです。
2018年から2021年の期間は、世界的に低金利環境が継続していました。金は、預金や債券とは異なり利息を生まない資産ですが、低金利環境下では、そのデメリットが相対的に小さくなります。
むしろ、利息収入が期待できない状況下において、金は安全資産としての価値やインフレヘッジとしての機能がより注目され投資の魅力が高まることが一般的です。政治的な混乱と経済の不確実性が高まる中で、低金利環境が金への投資をさらに後押しする要因となりました。
2018年から2021年の政治的混乱期において、金は安全資産として評価を相対的に高めました。米中貿易摩擦、ブレグジット、新型コロナウイルス感染症パンデミックといった世界的な政治経済の混乱は、投資家のリスク回避姿勢を強め、金への資金流入を促進したのです。 この期間の金相場の動向は、世界的に不確実性が高まる状況の中、金が依然として重要な資産保全の手段として評価が高いことを示しています。
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