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コソボは2008年に独立したばかりの新しい国です。しかし、国連には加盟できないなど、近代化を進める上で課題が残っています。コソボには、大きな金鉱床があるのでご紹介します。
コソボはバルカン半島の中心部に位置し、セルビア、北マケドニア、アルバニア、モンテネグロの4ヵ国に囲まれた内陸の国家です。国土は東側のコソボ地域と西側のメトヒヤ地域に大きく分かれます。
コソボ地域は1100mを超える標高の高地で、メトヒヤ地域は約500mの高さの盆地です。最高峰はアルバニアとモンテネグロの国境に位置するディエラヴィツァ山(2656m)です。
かつてセルビアの自治州だったこの地は、人口の約90%をアルバニア人が占め、少数派のセルビア人と深刻な対立を抱えていました。1990年代後半には、アルバニア人によるコソボ解放軍、ユーゴスラビア軍及びセルビア人勢力との間で紛争が勃発し、NATOが介入したものの、多くの犠牲者が出ました。
2008年に独立を宣言しましたが、ロシアや中国からの承認は得られず、まだ国連には加盟できていません。EUやNATO、国際連合などの機関への復帰を目指しています。コソボは旧ユーゴで最も進んでいない地域で、旧ユーゴやセルビアからの支援に依存しているため、自立した経済基盤を持っていません。
主要産業は農業で、ほとんどが小規模の家族経営です。褐炭や亜鉛などの鉱物資源がありますが、機材への投資が進んでいないため、十分な採掘ができない状況です。恒常的な貿易赤字と税収不足、電力の不足、特に若者層の高い失業率など、課題が山積しており、多くの住民は海外移民からの送金や外国からの支援に頼っています。
コソボは2008年にセルビアから独立を宣言して誕生した、バルカン地域で最も若い国です。近年では年間平均約4%の経済成長を遂げている一方で、海外からの送金や国際的な援助が経済の重要な支えとなっており、失業率は20%を超えるなど、依然としてヨーロッパの最貧国の1つとなっています。
貧困から脱却するためには、国家として安定した経済発展が不可欠です。またコソボはEU加盟を将来的な目標として掲げており、環境分野などでのEU基準への適合も大きな課題です。
コソボの名前を聞くと、日本からかなり離れた、隠れた楽園のようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に旅行してみると、移動や手続きは実にスムーズです。
コソボに行くには、ターキッシュエアラインズを使用すれば、イスタンブールでの乗り換えがたった1回で、コソボの都プリシュティナまで行くことができます。人気の観光地ドゥブロヴニクにも近いため、クロアチアなどの周辺国と併せた観光ルートはコソボ観光の定番です。
コソボへの入国にビザは必要ありません。ロシアやインド、エジプト、オーストラリアなど、日本人の旅行者に人気の国々でも未だにビザが求められる国がありますが、コソボへの渡航はビザなしでできるので手続きがスムーズです。
コソボは世界で2番目、ヨーロッパでは最も新しい国です(ちなみに、世界で一番新しい国はアフリカの南スーダン共和国です)。コソボを訪れると、日本よりも人々から感じられるエネルギーや活気に驚かれる方も多いでしょう。
それも当然で、アメリカ中央情報局(CIA)の調査によると、コソボの平均的な人口年齢は30.5歳ということです。これは経済成長が著しいインドネシアや、ベトナムなどの東南アジアと比較しても低い数字であり、ヨーロッパの中でも圧倒的に若い国と言えるでしょう。
一方で、日本の平均年齢は48.6歳、これはモナコに次いで世界で2番目に高い数字です。
コソボに渡航する際に、気になるのは治安の問題でしょう。コソボが抱える領土問題はまだ完全に解決していませんが、平和な状態が長らく続いています。どれほど安全かというと、旅行会社がツアー販売の基準としている外務省の危険度レベルの対象外となっています。
つまり、「安心して旅行できる国」として外務省が太鼓判を押しているのです。他に危険度レベルの対象外には、ハワイや台湾、韓国など日本人にとって馴染み深い観光地があります。
ちなみに、タイのバンコクやフィリピンのセブ島は危険度レベル1に位置付けられているので、コソボはこれらの国と比較しても「より安全」とも言えるでしょう。ただし、セルビア国境付近へは近づかないほうが無難です。
コソボの通貨はユーロであり、金貨は存在しません。その理由として一番大きいのは、コソボが新しい国だからです。価値のある金貨は、その国の大きな出来事や節目に発行されることが多いのですが、国が新しいのでまだその機会がありません。
ただ、コソボには大きな金鉱床があることがわかっており、イギリスのBeowulf社は750千£の資金調達を行い、Vardar Minerals社がコソボ共和国で進めているMitrovicaプロジェクト(鉛・亜鉛・銀、銅及び金の鉱床)とVitiプロジェクト(銅・金、リチウム・ホウ素の鉱床)への投資を計画していることが、2019年4月1日付けのメディア報道によって明らかになっています。
この金鉱床を採掘することにより、コソボは莫大な量の金を保有することになるでしょう。
コソボは領土問題で大きな紛争が起きましたが、現在は安全で旅行にも気軽に行けます。コソボには金貨はありませんが、大きな金鉱床がいくつもあり、採掘計画が進んでいます。
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