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2018年から2020年にかけて、世界経済は貿易戦争からパンデミックへと激動の時代となりました。この期間、金相場は大きな変動を見せ、1グラムあたりの最高値が2018年に約5,000円、2019年に約5,300円、2020年に約7,000円と急激に上昇しました。本記事では、2018年から2020年の3年間での世界状況の変化と金相場の変動がどのように関係があるのかを解説するので参考にしてください。
まず、2015年から2017年にかけて世界で起こったことについて、また同じ時期の金の価格動向について解説していきます。地政学的なリスクが高まった時期ですが、金の価格は比較的安定2018年に入って、アメリカと中国の間で貿易摩擦が激しくなりました。その結果、両国の輸出入が大幅に減ったのです。また、この時期金価格は高騰していきました。
2018年、米中間の貿易摩擦が激化し両国の輸出入が減少し始めました。2018年の金価格は1グラムあたり約5,000円まで上昇しましたが、比較的緩やかなものでした。米国経済が好調だったため金価格の変動が見られない期間が続き、2017年から引き続き5,000円前後の価格を保っていました。
2019年に入ると、米中貿易戦争の長期化により世界経済がより不安定になっていきました。この年、金価格は1グラムあたり約5,300円まで上昇し、徐々に資産防衛手段としての役割を強めていきました米国の対中依存度が大幅に低下し、投資家のリスク回避姿勢が強まったことが金価格上昇の一因となったのです。
2019年後半、米連邦準備制度(FRB)が利下げを実施しドル安が進行しました。その結果、金の価値が上がりさらなる価格上昇をしたのです。さらに、米中交渉が難航し不安定な状況が続いたことや、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和政策を強化し世界的に低金利環境が広がったため、金は投資家にとって魅力的な資産として注目され続けました。
2020年初頭、新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、ロックダウンや経済活動の停止など世界経済に大きな打撃を与えました。パンデミックは多くの経済混乱をもたらし金相場にも大きく影響したのです。金の価格は急激に上昇し、1グラムあたり約7,000円という高値を記録しました。パンデミックによって世界中の経済が不安定になったことから資産家は金を求めるようになり、2019年における5,300円前後の金価格が約1.3倍に価格変動しました。
2020年の世界実質GDPは3.6%減少し、世界の商品貿易は5.3%減少しました。世界中で経済が停滞したことで、金は資産防衛手段としての重要性が増したことで価格が高くなっていったのです。
さらに、経済活動が停滞したことを受けて各国政府が大規模な経済対策を実施したことで、通貨価値の低下懸念が高まり、金の相対的価値が上昇しました。この時期、金価格は史上最高値を更新し続け1グラムあたり7,000円を超える瞬間もありました。
パンデミックにより多くの人が不安に感じることになったでしょう。投資家も同じであり、これまでと比べて資産のリスク回避をする動きが強まりました。この結果、安全資産である金への需要が急増し、2020年の金価格急騰につながりました。
2018年から2020年にかけて、金相場は貿易戦争からパンデミックへと続く激動の時代を反映し、大きな変動を見せました。特に2020年のパンデミック発生以降、金は資産防衛手段として重要な役割を果たし、その価値を大きく高めました。今後も世界経済の不確実性が続く中、金相場の動向は引き続き注目されるでしょう。
2020年後半に入ると、各国が経済再開の動きを見せワクチン開発の進展が報じられるようになりました。この影響で金価格の上昇は一時的に落ち着いたものの継続して金は高額で取引されていたのです。さらに、コロナ禍の影響で大規模な財政出動が行われたことから、インフレ懸念が台頭新たな金需要の増加につながる要因となりました。特に、アメリカにおける追加景気刺激策の動向によって、金の価値は維持されるようになったのです。
2018年から2020年にかけて、株式市場が不安定になり、各国政府の金融緩和政策が進んだため、投資家は資産防衛の手段として金を選択した結果、2019年の5,300円/gから2020年には7,000円/gと約2倍近い価格変動を記録しました。
金は安全資産としての役割を強めながら、社会情勢の影響を大きく受けてきました。特に、経済危機や金融緩和が進む局面では、金の需要が急増する傾向にあります。金は歴史的に経済状況が悪化した場合は金融緩和が進んだときに、需要が高まって価値が上がる傾向にあります。
そのため、金の投資を行う場合は経済状況について理解することが必要です。2025年現在でも、金は高額となっておりその需要は今後当分収まることはないでしょう。
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