
ベルギーは日本から遠い国ですが、チョコレートが名産で、ゴディバやピエール・マルコリーニなどの高級ブランドは、日本でもおなじみです。そんなベルギーの歴史や文化、アンティークコインをご紹介します。

ベルギーは日本の九州とほぼ同じ面積で、多くの世界遺産があり、観光地として非常に魅力的な国です。 国土面積の小さい国ながら、公用語としてフランス語、オランダ語、ドイツ語の3種類が使われています。 それぞれの言語は、北部でオランダ語、南部でフランス語、ドイツとの国境近くではドイツ語が用いられており、歴史上他民族との接触が多かったことがうかがえます。
多様な言語が共存しているベルギーですが、観光名所は主に北側に集中しています。 学生の多い「ゲント」は、北部にある人気の観光地の1つです。 しかし、ベルギーの観光スポットは北部だけではありません。 南部には「アルデンヌ」という広大な森林地帯がありします。 自然を満喫したい方には、「ディナン」や「ナミュール」、「ブイヨン」といった南部の観光名所がおすすめです。

ベルギーといえば、チョコレートを連想する日本人が多いのではないでしょうか。ベルギーの代表的な食材はチョコレートですから、日本人がそのように連想するのは当然かもしれません。 ベルギーを訪れると、日本では味わえない出来たてのベルギーチョコが楽しめます。
また、ベルギー独自のかわいらしいショコラティエや、カフェが併設されたおしゃれな店もあり、多くの観光客でにぎわっています。 ベルギーはチョコレートだけでなく、ワッフルも有名です。 ベルギーワッフルには、軽やかな食感のものと、厚みがあり食べ応えのあるものが存在します。
そのままでも美味しいのですが、果物やバターと組み合わせるとさらに美味しくなります。 このように日本とは異なる風景や食文化を楽しめるのがベルギーの魅力です。 見惚れるような絶景や甘いデザートを堪能したい方は、ぜひ一度ベルギーを訪れてみてください。

ベルギーのアンティークコインは、ベルギーの文化の変遷や歴史を反映しており、デザインからさまざまなことが読み取れます。中には、ベルギーの王や女帝、皇帝などの肖像が描かれたものがあるのが大きな特徴です。
素材として金、銀、銅、ニッケルなどが使用されており、アンティークコインそのものだけでなく、素材自体に価値があるため、高値で取引されるコインも少なくありません。デザインにはヨーロッパの高い美的センスが反映されており、非常に緻密なデザインが施されています。

ではここで、ベルギーのアンティークコインをご紹介しましょう。
これは、ベルギーで最も有名なコインと言っていいでしょう。キリスト教の聖人や、祖先に由来する名前を持つ伝統が根付くヨーロッパの王室では、レオポルト1世と名付けられた皇帝や王が、3人いることがわかっています。ここで紹介するコインには、初代ベルギー国王であるレオポルト1世が描かれています。
1853年に発行されたレオポルト1世の100フラン金貨には、列強と肩を並べる国力を誇るベルギー王国の威厳が垣間見えます。ここではコインの紹介にとどまらず、このコインが生まれた背景についても解説しましょう。
「レオポルド1世 結婚記念 100フラン記念金貨」は、1853年に発行されたコインで、額面100フラン、直径37.0mm、重量31.66gほどあります。発行枚数は482枚と少なく、希少価値があるため多くの収集家が注目しています。
アンティークコインの多くは、表面に人物が施され、裏面には紋章や国や人物を示すものが彫刻されています。しかし、この金貨には表裏両面に当時存在していた人物が、デザインされているのが特徴です。
表面には、発行当時63歳であったベルギー国王レオポルト1世が描かれており、裏面には皇太子でブラバント公であったレオポルト(後の2世)と、彼の妻となったオーストリア大公の娘マリー・アンリエットの姿が描かれています。
このコインをデザインしたのは、19世紀にベルギーで活動していた彫刻師レオポルト・ウィーナーです。ウィーナーによって描かれた国王レオポルト1世は、60代の風格を醸し出しながら左向きに描かれています。
その国王とは対照的に、10代の若いカップルであるブラバンド公爵夫妻は、若々しい横顔を右に向けています。この描かれ方はまるで、国民に愛された国王への信頼、未来を担う皇太子への期待感が、1枚のコインに宿っているかのようです。
国王レオポルト1世を取り囲む文字は「ベルギー初代国王レオポルト」を意味するラテン語です。裏面には皇太子夫妻に「ブラバント公およびブラバント公妃8月21・22日」という文字が彫られています。独立後間もないベルギー王国の力を誇示するかのように、国を代表する高貴な人物像と文字が印象的に描かれているわけです。
金貨に刻まれたレオポルト1世は、額はやや広がっているものの、すっきりとした目元と引き締まった口元が特徴で、ほどよく年齢を重ねた魅力的な男性として描かれています。
19世紀の流動的で不安定なヨーロッパにおいて、レオポルト1世はベルギーに介入しようとするオランダの勢力を撃退し、中立を維持することに成功しました。また、国内に鉄道を敷設し、産業の発展を促進するなど、外国出身の王でありながら、ベルギー国民から厚い支持を受けた人物だったのです。
ベルギーには、歴史的にも価値のある、希少性の高いアンティークコインがあることがわかりました。これらのコインを持っている方がいましたら、一度査定に出してみることをおすすめします。
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