
ポルトガルは、サッカーや伝統的なスイーツ「パステル・デ・ナタ」などで知られ、また、日本の出島とも深い関わりがある国です。そんなポルトガルの歴史や文化、アンティークコインをご紹介しましょう。

1543年、ポルトガル人が日本の種子島に到達して以来、日本とポルトガルはつながりを持ち続けてきました。この国は日本との長い友情の歴史を持っています。
ポルトガルはヨーロッパ南西部のイベリア半島にあり、半島の東側はスペイン、西側がポルトガルです。北と東はスペインに接し、南と西は大西洋に面しています。
現在のポルトガルとスペインが位置するイベリア半島では、イスラム教徒からの解放を目指す「レコンキスタ」という運動が始まり、その過程でポルトガル王国がキリスト教国家として成立しました。
15世紀後半になると、ヨーロッパの他国に先駆けて海外への進出を開始し、様々な国々を植民地化して貿易の拠点を拡大しました。この時に、ポルトガルの船が日本の種子島を訪れ、南蛮貿易が始まることになったのです。
しかし、16世紀末にはイギリスやオランダの勢力が強まっていったため、1580年にはスペインとの同君連合が誕生しました。1640年にスペインから独立するまで、ポルトガルはスペインに編入されていたことになります。
その後、19世紀になるとナポレオンが現れ、ポルトガルは征服されましたが、1910年には立憲君主制が終了し、ポルトガル共和国が成立しました。
ところで、ポルトガルといえばサッカーを連想する人も多いのではないでしょうか。ポルトガルはサッカー界では有名な強豪国です。
スポーツ選手の世界富豪名簿でトップに君臨したクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、ペペ、エウゼビオ、エデルといったスター選手が数多くいるので、サッカーが好きな人にとっては魅力的な国と言えるでしょう。

ポルトガルは日本の東北地方とほぼ同じ緯度に位置しており、年間を通じて温暖で快適な気候です。日本と同様に四季があり、12月から2月頃の冬には薄手のコートが必要になり、6月から8月頃の夏は暑さが厳しくなります。ただし、湿度は低めなので、日陰に入ると涼しさを感じられるでしょう。

ポルトガルに旅行する際には、治安が気になるところです。ポルトガルは、グローバルに見ると比較的安全な国の1つです。外務省「海外安全ホームページ」でも危険情報は発信されていません。
しかし、スリや置き引き、ひったくりなど、観光客を狙った盗難が多く報告されています。日本人を含む外国の旅行者は大金を持ち歩いていると見られるため、犯罪者に狙われやすいので注意が必要です。
日本人の被害は、特に首都リスボンで多く見られ、電車内や駅、空港、ホテル、観光名所で頻繁に発生しています。人目の多い場所で財布を見せず、荷物から目を離さないよう注意しましょう。
とはいっても、ポルトガルは治安が良好で、温暖な気候のため快適な生活ができます。物価もヨーロッパの中では比較的安価で、移住者も少なくありません。

日本とポルトガルは南蛮貿易を行ってきた長い歴史があり、友好的な関係は約500年にわたって続いています。江戸時代には鎖国政策が敷かれ、ポルトガル人との貿易は長崎にある「出島」と呼ばれる人工的な島で行われました。
1543年にポルトガル人が種子島に到達して以来、日本とポルトガルの交流は長い間続いています。馴染み深いポルトガルに由来する日本語も多く、決して日本と無関係な国とは言えません。
ポルトガル語はあまり知らないかもしれませんが、日本の日常生活で使用されているポルトガル語由来の言葉がいくつかあります。たとえば「パン」「カステラ」「ビスケット」「ボタン」「カルタ」「メリヤス」「襦袢」「コンペイトウ」などです。日本にかつてポルトガル人が来て、盛んに交流してきたことの証となっています。

ポルトガルのアンティークコインはレイス金貨とペカ金貨が有名で、その希少性からコイン収集家にとってのコレクション対象となっています。ポルトガルのコインの中では、国章が描かれたコインよりも肖像のあるコインが人気を博す傾向があります。
ではここで、ポルトガルの金貨の中から、高い希少性を誇る2つのレイス金貨をご紹介しましょう。
1792年にポルトガルで発行された額面1,000レイス、グレードMS63、直径18mmの金貨です。
かつてポルトガルがフランスと衝突した際に、ポルトガルのマリア1世がフランスとの講和を試みましたが失敗しました。危機を感じたマリア1世は宮廷をブラジルに移し、1816年にリオデジャネイロで逝去しました。
デザインは、表面にポルトガルの国章と王冠が描かれ、裏面はマルタ十字を中心にロゼット紋が配置され、「IN HOC SIGNO VINCES」の銘があります。これは「汝、この印のもとに勝利する」という意味で、ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世を戦いに導いたとされる言葉です。
1694年にポルトガルで発行された額面1,000レイス、グレードAU55、直径30mmの金貨です。
ペドロ2世は兄アフォンソ6世の太子として、当初は摂政として権力を持っていましたが、1683年に正式に国王に即位しました。ペドロ2世が君臨した時代は、ポルトガルが恵まれた時代だったと言われています。
ポルトガルから鉄砲が伝来したことによって、日本の戦場での戦い方は大きく変化しました。それまで武士の1対1の戦いが主流だった時代から、集団戦へと変わっていきました。織田信長が力を持ったのも、鉄砲を巧みに使ったからでした。その意味で、ポルトガルは日本の歴史を大きく変えたと言えるのかもしれません。
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