ヴィクトリア女王にまつわる貨幣・硬貨の種類
大英帝国の繁栄の象徴として60数年、君主として君臨したヴィクトリア女王。
女王にまつわる硬貨はたくさんありますが、中でもソブリン硬貨（歴代国王ごとに発行）やクラウン硬貨（在位記念やヴィクトリア女王の年代別の図柄のヤングヘッド、ジュビリーヘッド、オールドヘッド）などが有名です。
ヴィクトリア女王時代のソブリン硬貨、クラウン硬貨とは
2019年は、1819年生まれのヴィクトリア女王の生誕200周年でした。
未だ18歳の若さでヴィクトリア朝・イギリスの女王に即位し、65年近く統治。大英帝国の最盛期の女王として君臨します。
ヴィクトリア女王時代には、イギリスが産業革命経て「世界の工場」と言われる経済力を有する国となります。
対外的には植民地化政策のもと、地球上の約1/4の面積の植民地等に治めるなど大英帝国としての覇権国家の道を歩みました。
ところでイギリスを代表する金貨では、ソブリン金貨があり、金の品位917 (22金)で製造・発行されました。
ソブリン金貨はジョージ3世時代の1817年からヴィクトリア女王時代、そして現在まで、時の英国王の肖像を刻んで発行され続けています。
このソブリン金貨は国王順、タイプ別に集めやすく、コレクション向きの金貨と言われています。
特に、大英帝国の最盛期を象徴するヴィクトリア女王のヴィクトリア朝時代に造られたソソヴリン金貨は人気があり、 発行枚数も多い、売却などもあり手に入れやすい金貨です。
一方、イギリスを代表する銀貨では、クラウン銀貨があります。
クラウン銀貨は、1658年当時の軍人で政治家オリバー・クロムウェルの肖像を描いたものが最初の発行とされています。
以後、歴代の君主が刻まれ1901年まで流通用として発行されましたが、ヴィクトリア女王時代にも発行されています。
1844年銘で表がヤングヘッド、裏は紋章を描いた盾のクラウン銀貨や1839～1847年のヤングヘッドのクラウン銀貨があります
また、1847年銘のゴシック・クラウン銀貨もあります。
これはヴィクトリア女王在位10年記念銀貨です。
世界で最も美しい銀貨の一つとも言われ、表は王冠を戴く若いヴィクトリア女王の胸像。裏は紋章を描いた4つの盾とシンボルの植物が描かれ、プルーフ加工で8000枚製造されています。
1887年～1892年には、ヴィクトリア女王ジュビリーヘッド5ポンド金貨が発行、1893～1900年にはオールドヘッドも発行されています。
これらは発行枚数の少なさと、ヴィクトリア女王の肖像が精巧に描かれたデザインであり、人気の高い１枚となっています。
この他、ヴィクトリア女王にまつわる貨幣・硬貨として、1862年ロンドン万国博覧会記念コインや1884年万国衛生博覧会記念コインなどがあります。
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