特別な1万円硬貨の価値
「モスクワオリンピック」（1980年）への日本不参加と「東京オリンピック・パラリンピック」（2020年）の延期。
オリンピックへの特別な思いが交錯する「東京オリンピック・パラリンピック記念1万円プルーフ金貨」などの記念金貨は、金の相場自体も高騰する中、その市場価値も大変高いです。
特別な思いの「東京オリンピック記念1万円プルーフ金貨」
「第22回夏季モスクワオリンピック」は、1980年7月19日から8月3日まで、ソビエト連邦（現・ロシア連邦）の首都モスクワで開催されました。共産圏では初の開催となったオリンピックでもありました。
その「モスクワオリンピック」当時、アフガニスタンへのソ連による軍事侵攻に抗議して、米国のカーター大統領はモスクワ大会のボイコットを西側諸国に呼びかけました。日本政府もそれに追随して日本オリンピック委員会（JOC）は1980年5月24日に臨時総会を開いて五輪不参加を決めました。
この時、モスクワ五輪に派遣される予定だった代表選手団は246人（選手182人、役員64人）でした。
それから40年後の「2020年 東京オリンピック・パラリンピック」は、延期になりました。
「東京2020」は、冬季を除いて1964年以来 56年ぶりの日本開催のオリンピック・パラリンピックですが、「1980年モスクワオリンピック」への不参加と「2020年 東京オリンピック・パラリンピック」の開催延期という形は違えども、日本選手達にとっては特別な思いがしたオリンピックではないでしょうか。
「モスクワオリンピック」については、参加の日本選手団の一人、山下泰裕選手も日本のボイコットにより不出場となりました。
しかし、三度目の挑戦となる初めてオリンピックの舞台となったのが、次のオリンピック「ロサンゼルスオリンピック大会」（1984年）で、山下選手は金メダルを獲得しました。
ところで、「2020年 東京オリンピック・パラリンピック」の開催記念として「1万円プルーフ金貨」が発行、販売されました。
全国で40,000枚のみの発行です。
開催延期、開催の実現、こうした特別の思いが込められている「2020年 東京オリンピック・パラリンピック1万円プルーフ金貨」は、額面以上で発行されましたが、大変人気のため抽選となりました。
惜しくも抽選に外れたコレクターの人が探しているとも言われ、また今の金の相場自体も高騰おり、市場価値も大変高くなっています。開催の方向で準備が進められている中、プレミア金貨として売り時かもしれません。
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