江戸時代の代表的な通貨「寛永通宝」。寛永通宝には「古寛永」と「新寛永」の2種類で200種類以上があります。
「古寛永」は1626年(寛永3年)から1668年(寛文8年)まで発行されたもので「芝銭」、「水戸銭」、「二水永」などがあります。
また、「新寛永」は1668年(寛文8年)以降発行されたもので「正字背文」、「下野国足尾銭」、「小梅銭]などがあります。
「寛永通宝」とは、江戸時代から長期間にわたり広範囲に流通していた銭貨です。1926年に鋳造され、法定通貨として1953年まで、300年以上も長く流通、生きながらえてきた貨幣としても有名です。
寛永通宝の種類と価値を具体的に説明していきます。
「寛永通宝」には多種多様な種類のものがあり、その数は200以上にもあると言われおり、総じて珍しい古銭ではありません。
「寛永通宝」は大きく「古寛永」と「新寛永」の2つに分類されます。
「古寛永」は1626年(寛永3年)から1668年(寛文8年)までの期間において鋳造され、それ以降からは「新寛永」という分類に入る新しい貨幣が流通するようになります。
主な「古寛永」として次のものがあります。
「芝銭」(1636年発行)は、江戸幕府が最初に鋳造した「寛永通宝」です。表面は「寛永通宝」の書体が書かれ、裏面は無紋。多数の枚数を発行、希少価値はあまり高くありません。
「水戸銭」(1637年発行)は表面に寛永通宝の文字が刻印、裏面は無地。発行枚数も多く、希少価値はあまり高くありません。
「二水永」(1626年発行)は、江戸幕府の「寛永通宝」制作の許可を得た「佐藤新助」の鋳造によるものです。寛永通宝の中でも高い希少価値があります。
「文銭」(1688年発行)には、「文銭」の「文」の文字が裏面に刻印され、その価値は高いと言われています。
「島屋文」(1668年発行)は、文銭と同じく裏面に「文」の文字が刻印。文銭と似たようなものなので、見分けるのが難しい、余り発見されなくプレミア価値があります。
「信濃松本銭」(1637年発行)は、少しまれな「寛永通宝」であるため、その価値は高めとなっています。
一方、主な「新寛永」としては次のものがあります。
「正字背文」(1688年発行)。本来、寛永通宝の裏面には文字がありませんが、この裏面には「文」の文字が刻印。発行枚数が比較的多かったため、希少価値は低いです。
「下野国足尾銭」(1741年発行)。足尾銅山に関係しているということから、裏面には「足」の文字が刻印されています。「下野国足尾銭」は大きいサイズほど高い価値がつきます。
「小梅銭](1737年発行)は、裏面に小梅の「小」の文字が刻印。他の寛永通宝と比べて、文字の書体が豊富、買取り相場は高めです。
「石ノ巻銭」(1728年発行)は、裏面に「仙」の文字が刻印。買取相場に幅があります。
古銭の価値を見極めるためには専門的な知識が必要で、専門家に鑑定してもらってから買取に出すことを心掛けたいものです。
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