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室町幕府時代の1401年、「日明貿易」がスタート。中国・明朝から「永楽通宝」が流入しました。
「永楽通宝」は金銭、銀銭、銅銭の3種類ありますが、この「永楽通宝」は、江戸時代初期に使用が禁止されました。
「日明貿易」は1401年、当時の室町幕府三代将軍であった足利義満が、中国「明」に使者を派遣したのを契機に、室町時代から戦国時代にかけて日本と中国「明」の間で行われた貿易です。
日本と中国「明」との公的な貿易である「日明貿易」は、「勘合貿易」という形態で行われました。
「勘合貿易」とは、朝貢形態(明の皇帝に貢ぎ物を献上、これに対し中国の皇帝が貢ぎ物をした国に対して返礼すること)での交易です。
中国皇帝が日本など貢ぎ物を献上した国である「朝貢国」に勘合符(別称、割符)を発行し、それを保有している船とのみ交易を了承するというものでした。
この「日明貿易」での日本から「明」へ輸出した主な品としては、刀剣、金、工芸品、銅、硫黄、漆器等でした。
逆に日本が「明」から輸入した主な品は、生糸、綿糸、絹織物、香料、陶磁器、などで、その中に銅銭(明銭)が数多くありました。
明銭には、明朝第3代皇帝・永楽帝の冠した元号「永楽通宝(銅銭」)の鋳造を初め、「洪武」、「宣徳」、「嘉靖」などの各通宝・明銭があります。
中でも「永楽通宝」は、日本では「日明貿易」や海賊と呼ばれた「倭寇」(朝鮮半島・中国大陸沿岸で活動)によって大変多くの数量が持ち込まれた「永楽通宝」は、永楽銭、永銭、永とも呼ばれています。
「永楽通宝」には、金銭、銀銭、銅銭の3種類があります。
このうち、金銭は現物は存在するものの、枚数は僅少なため、大変貴重な存在の「永楽通宝」です。
銀銭は「永楽通宝」の中でも高価な買取りが行われることもあり、高い人気があります。銅銭は大量に鋳造され、流通していたということもあり、古銭としての価値はあまりありません。
銅銭の価値は、1文として通用しましたが、天正年間以降江戸時代まで「永楽通宝」1枚が鐚銭(びたせん、粗悪な銭)4文分と同じ価値の銭とされていました。
こうした「永楽通宝」も江戸時代初期には、その使用が禁止されます。
どの古銭の価値に関しても同じようにいえることですが、特に「永楽通宝」の価値を左右するポイントとして種類や保存状態、美品状態かなどいろいろとありますので、手元に「永楽通宝」があれば、一度、買取査定の専門家に見て貰うことをおすすめします。
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