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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、人々の生活様式や政治活動、経済活動などに大きな変化をもたらしました。この変化はニューノーマルと呼ばれ、社会の様々な側面でその影響が見られます。本記事では2020年から2023年までの期間に、ニューノーマル時代における金の投資価値がどのように変化したのかを解説していくので金投資をされる方は参考にしてください。
ニューノーマルとは、そもそも社会で起きた変化が時間が経つにつれて自然になっていることをいいます。新型コロナウイルスで生活の仕方や働き方が大きく変わりましたが、2025年になった現在でも在宅ワークが推奨されています。また、店舗で消毒液がおかれている様子をよく見ることでしょう。
また、ニューノーマルが起きたのは新型コロナウイルスの時期が初めてではありません。最初が1990年に起きたインターネット時代、次に2008年に起きたリーマンショックです。このように、時代が大きく変化するきっかけとなるニューノーマル時代ですが、金投資に対してどのように影響があるのか詳しく説明していきます。
2020年以降、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界経済は大きな打撃を受けました。各国政府は経済対策として大規模な金融緩和を実施し、市場には大量の資金が供給されました。その結果、インフレ懸念が高まったことによって長年安全な資産として評価の高い金の需要が増加しました。
2020年以降金の価値は急激に高騰し、1gあたり2021年は最高値約7000円、2022年は最高値約8000円、2023年は最高値約10,000円となりました。リーマンショックや金融危機、流行病の発生など、社会的に大きな出来事があると人々の生活様式やビジネスモデルにも変化が起こります。
一時的な変化ではなくこれまでの常識が通用しなくなってニューノーマルが確立されていくことからも、金への投資へシフトしていくのは自然の流れとなっています。2021年に最高値約7000円を推移していた金価格は、2023年には10,000円まで高騰しており資産を金に換え保持しておくことでニューノーマル時代に対応できると考える人が増加したと考えられるでしょう。
インターネットの普及から始まり、リーマンショックや新型コロナウイルス感染症の流行を経て、現代社会ではDX(デジタルトランスフォーメーション)化が急速に進んでいます。 このように、変化が激しい時代に対応し市場での優位性を確立するためにはDXの推進が不可欠です。
そこで、資料を紙からデータに移行する、ハンコ文化を廃止するといったペーパーレス化が加速している他、AIやアプリ、チャットボットなどの導入により顧客対応を自動化する企業が増加しています。このような状況下で、金投資の方法も多様化が進みオンラインでの金取引や金ETF(上場投資信託)などの金融商品が登場し、個人投資家が手軽に金投資を始められる環境が整いました。
それでは、新型コロナウイルスが感染拡大した2021-2023年の金価格動向について見ていきましょう。
2021年は、ワクチン接種の進展により世界各国で経済活動が徐々に再開され、世界経済は回復に向かうとの期待感が高まりました。一方で、サプライチェーンの混乱や資源価格の高騰などから、インフレに対する懸念が増えたため金価格は上昇を続けました。
2021年、金が当時最高値である約7,000円を記録した背景には、新型コロナウイルス感染症の影響下において世界的な金融緩和政策が継続されたことが挙げられます。低金利環境下では、金のような利息を生まない資産の魅力が増し投資家の資金が金市場に流入しやすくなる傾向にあるのです。
2022年には、ロシアのウクライナ侵攻という地政学リスクが顕在化し、世界経済の不安定さが一段と高まりました。この影響を受け金の需要が急増し価格は急騰しました。また、主要国の中央銀行がインフレ抑制のために金融引き締め政策に転換したことも、金価格を押し上げる要因となりました。
2022年には、最高値約8000円まで高騰しましたが地政学的リスクの高まりだけでなく世界的なインフレの加速も影響しています。インフレが進むと現金の価値が目減りするため、実物資産である金に資金が流れ込みやすくなります。この動きは止まることなく、2023年には最高値約8000円まで高騰したのです。
最後にニューノーマル時代に人々がどのような金投資をしているかを説明していきます。
ニューノーマル時代においては、金はポートフォリオの多様化において重要な役割を果たすと考えられます。株式や債券などの資産に加え、金を組み込むことでポートフォリオのリスクを分散し安定的な資産形成を目指すことができます。特に、地政学的リスクや経済危機が発生した場合、金は他の資産とは異なる値動きを示すためポートフォリオ全体の安定性を高める効果が期待できるでしょう。
コロナ禍によって人々のリスク選好が変化し、一般的に恐怖体験や先行き不透明感があれば、リスク回避的になると思われがちです。しかし、一方でリスク許容度が増したという結果が示されています。ニューノーマルの時代は始まったばかりでありコロナ禍が完全に収束したわけではありませんが、 投資家のリスク選好などの意識の変化によって投資の好機を生み出している可能性があります。そのため、変化したリスク選好に合わせて柔軟にポートフォリオのリスクに対する考え方を見直すタイミングでもあるでしょう。
ニューノーマル時代における金投資は、社会情勢や経済状況の変化に対応しながら多様な方法で展開されています。金は、安全資産としての価値に加え、ポートフォリオの安定化やESG投資の対象としても注目されており今後の投資戦略において重要な役割を担うと考えられます。ただし、金投資は他の投資と同様にリスクも伴うため、自身の投資目標やリスク許容度を考慮した上で慎重に判断するようにしてください。
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