ウズベキスタンの面積は日本の約1.2倍で、人口は約3,570万人です。25歳以下の人口が国民全体の60%を占める、若い人が多いエネルギッシュな国で、これから発展が期待されている国です。
日本との時差は-4時間で、時差があまりなく渡航しやすいので、ハワイやグアムなどの、メジャーな観光地に飽きた日本人の渡航者が年々増えています。
ウズベキスタンは、春(4~6月)と秋(9~10月)がベストシーズンとされていて、観光にピッタリです。大陸性気候のため、暑さ寒さが厳しく、夏と冬はあまり観光に向いていません。特に砂漠地方では十分な暑さ寒さ対策が必要で、夏は40℃を超す日が多いので、熱中症に注意が必要です。
そのため、ツアーでは観光の途中で一旦ホテルに戻り、休憩を取ることも多いようです。あまりに暑いので、帽子や日傘の他、サングラスや日焼け止めクリームが欠かせません。そんなウズベキスタンでも、夕方になると気温が下がって過ごしやすくなります。
ウズベキスタンは、ただの砂漠の国ではありません。ウズベキスタンの2021年の金の年間生産量(鉱山からの生産)は、約322万オンス(約100トン)で、その生産量は世界7位を誇っています。ウズベキスタンは、南アフリカ共和国やメキシコと並ぶほどの、金の生産国なのです。
ウズベキスタンで特に金の生産量が多いのは、中央部から南東部にかけての地域です。この地域が、ウズベキスタンの経済を支えていると言っていいでしょう。ちなみに、ヨーロッパではロシアに次いで2位の生産量で、全世界の年間金生産量の約3.3%を占めています。
ところで、ウズベキスタンがどのあたりにあるか、正確に答えられる日本人はどれほどいるでしょうか。多くの日本人は、ウズベキスタンの位置をアフガニスタンやパキスタンの場所と、混同しているようです。それほど、日本から見たらなじみの薄い国ですが、それでも金の生産量が世界7位ですから、金製品を扱う人は大いに注目しています。
ウズベキスタンの歴史や現在置かれている状況も、日本ではほとんど知られていません。それは日本との交流があまりなく、情報が入ってこないからなのですが、お隣の韓国はすでに、ウズベキスタンと自動車の合弁生産を始めています。ウズベキスタンは、技術力でも期待されている国なのです。
欧米の国々もウズベキスタンを「New Western」と呼んで、これから発展する国として認識しています。日本から見るとなじみの薄い国でも、ウズベキスタンは日本を敬愛し、日本に対して強い憧れを持っています。その証拠に、ウズベキスタンが経済改革を進める上で、日本の明治維新や戦後復興を模範とし、真剣に研究を行い、日本に学ぼうと100人以上の人材を、日本に派遣しているのです。
また、ウズベキスタンの大学では、300人以上の学生が日本語を学んでいるということです。このような熱意に応じて、日本の元大使や経済官僚が経済界や政府と協力し、経済使節団を派遣しています。そして1996年10月から、大蔵省の北村歳治氏がウズベキスタンの金融アカデミー副学長として派遣され、1年以上にわたって人材育成に注力してきました。
一般には知られていませんが、ウズベキスタンと日本は年々親密度を深めているのです。ウズベキスタンの今後の課題は、経済の近代化、民主化、自由化、そして貧困と富の格差問題だと言われています。さらに、名実ともに自由で人権を重視した民主国家として、国際的に認識されることを、ウズベキスタンの人々は望んでいます。
ウズベキスタンは、天然資源が豊富で農業も盛んです。綿花の生産量は世界4位で、アメリカに次ぐ第二の輸出国となっています。また、石油や天然ガス、食料の自給も十分で、鉄鉱石や石炭などの埋蔵量も大量にあることが確認されています。
ウズベキスタンの歴史は、かつて中国とローマを結ぶシルクロードの中心地だった頃まで遡ります。サマルカンド、ブハラ、ヒヴァなどの都市は、近代国家がヨーロッパに登場するまでの間、ユーラシア大陸の交易の中心地として栄えました。そのため、紀元前から多くの大国が、この地を手中におさめようと争ってきました。
紀元後は、中国、ローマ、イスラムの勢力争いが繰り広げられました。時代は変わっても、陸上のシルクロードと海のインド洋が、重要な交通路となっていたのです。ちなみに、インドの仏教も、この地域を通じて中国や日本に伝えられました。
18世紀の産業革命以降、欧米中心の文化や科学が日本に浸透し、かつての中央アジアはソ連に組み込まれ、この歴史的地点は日本人にとって忘れ去られていきます。しかし、1991年、ソ連崩壊直後にウズベキスタンは独立して共和国となり、再び旧シルクロードの遺産とともに、歴史の舞台に立つことになったのです。
現在、世界が注目する地政学的な中心地は、ウズベキスタンを含む中央アジアであり、そのため欧米はこの地域を「New Western」と呼んで重要視しているのです。このように、ウズベキスタンを含む中央アジアは、21世紀において再び戦略的な重要性を有する地域となっています。
ウズベキスタンにはまだまだ多くの金鉱脈があるので、現在は世界7位でも、今後さらに金の生産量が増える可能性があります。今後ウズベキスタンがどう発展していくのか、目が離せません。
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