
日本人がノルウェーについて知っているのは、バイキングくらいではないでしょうか。距離が離れているため、日本にとってノルウェーはそれほど遠い存在なのです。ここではノルウェーがたどってきた歴史や文化、アンティークコインをご紹介します。

ノルウェーは自然に囲まれており、必ずしも人間の生活に適しているとは言えません。面積は日本とほぼ同じで38万6,000平方キロメートルですが、人口は横浜市と川崎市を合わせたくらいの規模で、総人口わずか542万程度しかいません。
ノルウェーは冬のスポーツ、特にスキージャンプ、アルペンスキー、クロスカントリースキーが盛んで、冬季オリンピックでも大きな成功を収めています。1994年にノルウェーで開催された、リレハンメルオリンピックで活躍した日本人スキージャンパーの名前を覚えている方もいるでしょう。2022年の北京オリンピックでは、ノルウェーは金メダル16個、メダル総数37個でメダル獲得数1位となりました。
ノルウェーはスポーツだけでなく、文化面でも秀でています。「叫び」で有名な画家エドヴァルド・ムンク(1863-1944)はノルウェー出身で、「叫び」以外にも多くの作品を残しました。また、ペーパークリップとチーズおろし器はノルウェー人が発明したと言われています(別の説もあります)。

ヨーロッパには、EU(欧州連合)に加え、EEA(欧州経済領域)やEFTA(欧州自由貿易連合)といった経済協力機構がありますが、ノルウェーはEU加盟国ではありません。ノルウェーはEEAとEFTAの加盟国ですが、1993年のEU発足時に経済協力機構の本来の意味を失ったと言われています。
その一方で、ノルウェーはシェンゲン協定に加盟しています。シェンゲン協定は、EU加盟国の中にも加盟国がない国があるにもかかわらず、国境検査なしで国境を越えることができる協定です。同様の立場にある国(EU加盟国ではないがシェンゲン協定に加盟している国)としては、スイスがあります。

ノルウェーは、東側と西側で氷河によって削られたフィヨルドが連なる長い海岸線を有しています。海に出やすい地形であるため、人々が沿岸部に居住し始めた頃からタラ漁が始まったと言われています。タラはヴァイキング時代には重要な食料源となり、中世には重要な輸出品となりました。今日でも、タラを含む漁業はノルウェーの重要な産業であり、世界第2位の水産物輸出国です。
日本は魚の消費量が減少していると言われていますが、世界的に見ると依然として水産物の主要消費国であり、その消費量の約半分を輸入に頼っています。中でもノルウェー産のサバとサーモンの輸入が目立つのが特徴です。日本でサーモンを生食(寿司)するようになったのは、ノルウェーの影響が大きいと言われています。
現在では、サーモンは寿司ネタの中でも人気の高い食材となっていますが、1980年代初頭までは生で食べることはなく、調理して食べるのが一般的でした。しかし、ノルウェーのサケ養殖技術が向上し、自国で消費できなくなったため、収益性の高い寿司用として、特に日本への輸出を開始しました。ノルウェー産のサーモンが人気になったのは、安全で寄生虫もいないことを地道に伝え、太平洋産のサーモンを「サケ」と呼び、大西洋産は「サーモン」と呼ぶなど、新たなコンセプトを打ち出し、差別化を図ったからです。

文化面において、ノルウェーと日本には数多くの共通点があります。また、ノルウェーは日本との長い外交の歴史を持ち、1905年から公式に外交関係を結んでいます。2005年には日ノ外交関係樹立100周年を祝うため、天皇皇后両陛下が公式訪問を行いました。その他にも、日常生活においても多くの共通点が見受けられるので、以下に紹介します。
ノルウェーでは、日本と同様に捕鯨活動が行われており、クジラを食する文化が根付いています。日本でもかつてはクジラ肉が一般的に消費されており、1964年頃までは学校の給食にも登場していました。
現在、日本におけるクジラの消費量は減少傾向にありますが、ノルウェーでは2020年に810頭が捕獲されたという記録があり、今もその活動は活発です。ノルウェーのクジラ料理の一例には、ソテーした鯨肉にブラウンソースや赤ワインソースをかけて楽しむメニューがあります。
世界的に見て、生卵を食べる国は非常に少ないと言われています。ノルウェーでは日本と同様に生卵も食べられますが、非常に厳格なサルモネラ菌の管理が成されているので、安全に食べることができるのです。
ノルウェーにも、日本人に似た控えめで内向的な人々が多いようです。欧米人は一般的にオープンでフレンドリーなイメージがありますが、初対面の人に対しては緊張感を持つこともあります。しかし、慣れると親しく接してくれることが多いため、この点では日本人と類似していると言えるでしょう。
一般的に、欧米では家の中で靴を履いたまま生活しますが、ノルウェーでは家の中で靴を脱ぎます。ノルウェーの住宅には床暖房が整備されており、靴を履いているとその暖かさを感じられないため、靴を脱ぐ習慣があるとされていますが、家の中で靴を脱ぐ点では日本と同様です。

ノルウェーにも希少性の高いアンティークコインがあるのでご紹介します。
重量4.48g、直径約18mm金、純度90%の小型の金貨です。発行枚数52,600枚とやや少なめです。
ノルウェー国王のオスカル2世を描いた1世紀以上前の未流通(MS)20クローナ金貨です。 裏面には王冠とリースの中に武器を手に取った獅子を模った美しいデザインが施されています。
ノルウェーは地理的に遠く、あまりなじみのない国と思われていました。しかし、日本とは古くから外交を結んでおり、日本のサーモンの生食文化に貢献するなど、私たちの生活に密接に関係していることがわかりました。
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