
バチカンは世界最小の国家でありながら、カトリック教会の総本山として世界に君臨しています。バチカンとはどんな国で、どんなアンティークコインがあるのか見ていきましょう。

バチカンは、イタリアの首都ローマの中心部に位置する、テベレ川の右岸にある世界でも最も小さな独立国家です。国境は立派な城壁に沿って設定されており、スイスの衛兵がその警備にあたっています。
1929年、イタリア政府との間でラテラノ条約を締結し、独立国としての地位を獲得しました。カトリック教会のトップであり、国の元首である教皇がここに住んでいます。
国家の財政は、資産管理、切手やコイン、出版物、さらには各国からの教会への寄付などによって支えられています。もし予算が赤字になった場合は、教皇献金(ペテロ献金)を利用して、宣教活動や慈善事業を行うことも可能です。また、観光客が多く訪れるため、美術館の入場料もかなりの収入源となっています。
バチカンは独立国家として公式に承認されており、国旗は白と黄色の縦の2色で構成されています。
バチカンは、国内で使われる言語が多様であることが1つの特徴です。公用語はラテン語なので、公的な文書にはラテン語がつかわれます。しかし、通常の業務ではイタリア語が用いられ、国内警備を担当するスイス衛兵たちはドイツ語を話すため、言語の状況はかなり複雑です。

バチカンへの入国は非常に簡単です。空港で見かける一般的な金属探知機を通過し、セキュリティチェックを受けるだけでよく、パスポートも必要ありません。1つの国から別の国へ移動する際に、入国審査がなく出入りが自由な国は、世界的に見ても珍しいと言えるでしょう。そのため、いったいどこからがイタリアで、どこまでがバチカンなのか、旅行者にはわかりにくい面もあるようです。
ちなみに、入国する際のセキュリティーチェックでは、同時に服装の確認も行われます。肩や脚を出している服装はNGなど、服装についての規定が設けられているのがバチカンの特徴です。パスポートは不要なのに服装が厳しくチェックされるという、他の国とは少し異なる入国基準もバチカンの魅力と言えるのかもしれません。
ただ、入国審査にはパスポートは不要ですが、美術館などに入る際には必要なので注意しましょう。

バチカンは、1929年にローマ教皇庁とイタリア政府(ムッソリーニ政権)との間で結ばれた、ラテラン条約によって設立された国家です。ローマ市内のヴァチカンの丘に位置するサン=ピエトロ大聖堂を中心として、面積は0.44平方キロメートル、人口は約800人という世界最小の国家です。
バチカンは国際連合には加盟していませんが、カトリック全体の統治機構である教皇庁が、教皇聖座(Holy See)としてオブザーバー参加しています。カトリック信者は全世界で10億人を超え、代表としてのローマ教皇の国際政治における発言力は、かなり大きいと言わざるを得ません。
バチカンには軍隊は存在しませんが、中世以降、ローマ教皇を護るために衛兵が配備されてきました。彼らはスイス人が傭兵として採用されていた中世の伝統を受け継ぎ、現在でもスイス人がその任にあたっています。ちなみに、バチカンのスイス人衛兵の制服は、ミケランジェロがデザインした色彩豊かなものであると言われています。

ユネスコの世界遺産に登録されているサン・ピエトロ大聖堂は、カトリック教会の中心です。324年にローマ皇帝コンスタンティヌスによって建立されました。
現在の大聖堂は2代目で、1506年から再建工事が開始され、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロが関わり、1626年に完成を見ました。奥行き186m、ドームの高さ132.5mで、6万人を収容できる巨大なものです。
隣接するローマ教皇の居所バチカン宮殿の祭壇の後ろの壁には、ミケランジェロによる「最後の審判」が描かれています。
世界で最も小さな独立国であるバチカンは、歴史、芸術、宗教が見事に調和した特異な空間と言えるでしょう。バチカンはローマの中に位置しているため、気候は地中海性気候に分類されます。一年を通じて比較的穏やかな天候ですが、季節ごとに異なる特徴があるため、訪れる際は服装に注意する必要があります。

バチカンには、サン・ピエトロ大聖堂以外にもシスティーナ礼拝堂、バチカン美術館といった見どころがあり、ローマで人気の観光スポットの1つとなっています。
ローマの中心地に位置するバチカンの丘は、宗教的な巡礼や世界的に有名な芸術作品の観賞、さらにはローマカトリック教会のユニークな歴史について学ぶために、多くの旅行者が訪れています。
サン・ピエトロ寺院のドームや地下聖堂の見学、夜明け前のシスティーナ礼拝堂の探訪など、ウォークス・ローマのガイド付きツアーを通じて、この都市国家の魅力的な歴史と文化を深く味わうことができます。
バチカンを訪れる人は敬虔なクリスチャンが多いのですが、なぜかスリやひったくりの被害も多発しているので注意しましょう。

バチカンにある代表的なアンティークコインをご紹介します。
重量4.67g、品位90.0%という純度の高い金貨です。
重量7.63g、品位90.0%のやや大型の金貨です。
仏教国である日本にとって、バチカンはあまりなじみのない国かもしれません。しかし、カトリック教の総本山として、10憶の信徒の頂点に立つローマ法王を擁するこの国には、計り知れない影響力があります。
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