上京してすぐに記念硬貨を売った
学生のころから集めていた記念硬貨を、社会人になって東京へ引っ越した際に売ることにしました。
もったいないなという気持ちもありましたが、少しでも買取ってもらって生活資金に回したいと思い、思い切って手放すことを決意しました。
「昭和天皇陛下御在位60年金貨」と「平成天皇ご即位金貨」思い出の記念硬貨を売ってきました。
私は幼い頃、共働きの両親に代わって身の回りの面倒を見てくれていた祖父母が大好きでした。
そんな祖父母の趣味は記念硬貨や記念切手を集めることで、集めたものはきれいにケースにしまったり、アルバムに収めたりしていました。
私は祖父母の部屋に行くといつもその切手やコインを眺めては、「これは何のコイン？」と聞いて、記念となった出来事や歴史、そしてどのようにして収集してきたのか、思い出話を聞くのが大好きでした。
そんな子供時代から記念硬貨に興味を持っていた私は、お小遣いを貯めたりアルバイトをしたりして、祖父母と同じように記念硬貨収集に目覚めていったのです。
同級生からは地味な趣味だと笑われたこともありましたが、自分で買った硬貨を祖父母にお披露目するのも楽しみの一つでした。
学生時代を終えていよいよ社会人になり、相変わらず収集に夢中になっていましたが、この度、転勤で東京へ引っ越すことになりました。
かなりの数が集まっていたので、すべてを部屋に置いておくには場所も取りますし、引っ越し費用やこれからの新生活に向けてお金も必要となりました。
ここ数年で祖父母も亡くなり、譲り受けたコインは形見でもあるので絶対に手元に置いていきたいのですが、自分が集めたものの一部は売ろうと決意しました。
それぞれのコインには自分なりの思い出もありますが、思い出は消えるわけではないので、今後の生活のことを考えての選択です。
自分の趣味で集めてきたので、買取価格の相場も知らず、買った以上の値段で売りたいなどということは全然考えていませんでしたが、実際には私が持っている記念硬貨の中にはかなり希少価値の高いものが含まれていたようで、結果かなり高い買取価格になり驚きました。
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