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銀貨の歴史は古く、金貨と同様に世界各国で造られ、貨幣として流通していました。
世の中の金融体制の変化とともに、貨幣の役割も変化、銀貨も貨幣として実体経済を支える決済手段としての役割から遠退き、銀貨は新しい価値を持ったものとして注目されています。
1964年〈昭和39年〉に開催された東京夏季オリンピック大会。
私の手元にそれを記念して同時の大蔵省造幣局で製造・発行されたオリンピック銀貨が2枚あります。
1,000円銀貨と100円銀貨で、これは私が学生時代に父親から成人式の記念に貰ったものです。
当時を振り返ると、東京オリンピック銀貨が発行されると、記念硬貨としては日本で初めてということもあり、発売と同時に長蛇の列ができ、すぐ品切れになったといいます。
当時の懐かしさや興奮を振り返る思い出の品となっています。
銀貨とは名前の通り、銀で作られている硬貨のことをいい、その歴史は古く紀元前後の時代から製造されていました。
その長い歴史の中で、特に銀本位製(国の貨幣制度の根幹を成す基準を銀と定め、その基礎となる貨幣、すなわち本位貨幣を銀貨とする)時代には自由に鋳造できたため、世界各国で発行、貨幣として流通していました。
例えば日本の一円銀貨、アメリカや香港の1ドル銀貨、フランスの5フラン銀貨、メキシコの8レアル銀貨などがあります。
我が国でも明治時代には、10種類以上の銀貨が貨幣として、製造、使用されていました。
しかし、貨幣制が銀本位制から金本位制、そして変動相場制へと移行する中で、銀貨は次第に貨幣としての役割の場からは遠ざかり、製造、流通しなくなってきました。
こうした状況中で、一方では銀の持つ美的価値が評価されるようになり、記念硬貨や投資用硬貨としての製造、発行がされるようになりました。
記念貨幣の一例として、これまで次のような銀貨が発行されています。
皇太子殿下御成婚5,000円銀貨、日本国際博覧会1,000円銀貨、新幹線鉄道開業50周年記念1,000円銀貨、東日本大震災復興事業記念1,000円銀貨、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念1000円銀貨などなど。
最近では、「地方自治法施行60周年記念貨幣1,000円カラー銀貨」(47都道府県発行)などが発行されています。
この記念銀貨は、収集家のコレクションとして買取市場においても人気が高く、また銀貨は、金貨に比べ買い取り価格も高くなく、手に入れやすい価格設定であることから、広い層から人気を得ています
このような背景から、売却時においても高い買い取り価格が期待できます。
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