袁世凱にまつわる硬貨
「袁世凱」（えん・せいがい）とは、中華民国初期の軍人・政治家。自らが皇帝に即位するも3か月で退位。
袁世凱関連の硬貨としての「袁世凱1円銀貨」が発行。1914年、中華民国の時代に発行されるが、現在ではめっきり買取りが難しくなりました。
「袁世凱」という人物と「1円銀貨」
「袁世凱」（えん・せいがい、1859年9月16日 - 1916年6月6日）は、清朝末期から中華民国初期の軍人・政治家で、大清帝国第2代内閣総理大臣を務めたが、清朝崩壊後は第2代中華民国臨時大総統、そして辛亥革命の後1912年に初代中華民国大総統に就任します。北洋軍閥の総帥。
中国における立憲君主制を目指し、自らが皇帝に即位しますが僅か3か月で退位しております。中国では評判はよくなく今でも評価は低いようです。
一時期、中華帝国帝政として復活し、中華帝国皇帝在位中は自分を「洪憲皇帝（こうけんこうてい）」と自称しました。
その際に使用された元号より「洪憲」とも呼ばれていました。字は「慰亭（いてい）」で、号は「容菴（ようあん）」です。
君主が自分の意思で、君主国から共和国に転換した唯一無二の事例を作った人物でもあります。
その袁世凱関連の硬貨として「袁世凱 1 円銀貨」が発行されています。
「袁世凱 1 円銀貨」は、1914年、中華民国の時代に発行された 1 円銀貨です。
重量は26.4g、銀の品位は0.89の銀貨。
この銀貨は、中華民国9年（1920年）に現在の中国本土で発行され、表面に描かれているのは清末から中華民国初期にかけての有力な政治家/軍閥であった袁世凱で、裏面には壹圓と書かれています。
硬貨の状態と硬貨の縁のエッジのデザインの違いで買取り価値が異なります。
袁世凱は1916年に亡くなっており、この硬貨は袁世凱の死後発行されたものです。
袁世凱の肖像が描かれた銀貨は数種あり、「袁世凱1円銀貨」は、比較的入手が容易な硬貨です。
ところで、清朝末期から中華民国初期にかけて鋳造された、いわゆる「中国硬貨」の相場上昇は近年眼をみはるものがあります。一昔前ならこの銘柄の未使用状態の硬貨でも数万円程度で買取りできたものですが、現在ではめっきり買取りが難しくなりました。
この「1ドル銀貨」が発行されたことによって、それまで中国国内で流通していたイギリスやメキシコの銀貨および龍洋はほとんど使われなくなりました。
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