古代ギリシャの女神とフクロウ
古代ギリシャの女神とフクロウがデザインされたテトラドラクマ銀貨には、非常に多くの歴史が詰まっているので、買取りでも高額で取引されるほど人気の高いものとなっています。
古代ギリシャの女神とフクロウがデザインされたコインのお話
みなさんは、戦いと知恵の女神アテナと聖獣フクロウが表された銀貨をご存知ですか？
ギリシャでは紀元前480年頃にラウリオン銀山から良質な銀貨の大量生産が可能になりました。
銀貨はアテネの繁栄を支えて大きな影響を与え、経済発展に貢献して信頼度の高い貨幣として流通しました。
表面にデザインされているアテナ神は最高神ゼウスと知恵の女神メティスとの子供で、アテナ神は正義と知恵と戦いを司る処女神で、オリュムポスの十二神の一人とされています。
裏面にデザインされているフクロウは夜に目が利く事から知恵の象徴とされ、知恵の女神であるアテナ神と結び付けられて、聖獣として共に描かれる事が多くあります。
また、フクロウの左上はオリーブの葉、肩には三日月、右にはAOEと刻印されていることについては以下の理由があります。
『オリーブ』
アテナ神は叔父にあたる海神ポセイドンとアテナの領有権を巡って争いとなりました。
どちらが市民に役立つ贈り物ができるかを競い、ポセイドンは塩水の泉や戦争に役立つ馬を、アテナ神はオリーブの木を贈りました。
オリーブは食用や乾燥した気候から肌荒れを守るオイル、ランプの燃料など多様な使い道があったため、市民はオリーブに惹かれてアテナ神が勝利しました。
『三日月』
アテナがペルシアと争ったサラミスの海戦での勝利を意味するとされていて、海戦が二十六夜の月の直前に行われたからだと言われています。
『AOE』
発行都市アテネを意味する刻印として、コインの信頼度を示しています。
ギリシャの歴史を感じさせるこのテトラドラクマ銀貨は、魅力的で非常に人気も高く、高価買取が望めますよ。
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