記念硬貨の販売が抽選になる理由
「東京オリンピック・パラリンピック記念硬貨」の販売を振り返ってみると、申し込み実態に対して販売予定数には大きなギャップがありました。抽選倍率を見ると5倍から12倍とかなりの狭き門。また、額面価格を大きく上回る販売価格にも注目です。
東京オリンピック・パラリンピック記念硬貨の抽選
東京オリンピック・パラリンピックの記念硬貨が発行されましたが、振り返ってみると、その中の記念硬貨の販売予定数と申し込み状況を見ると次のようになっていました。
＜東京２０２０オリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット「流鏑馬と心技体」＞の場合は、（申込数）４３５,２７４個、（販売数）４０,０００個、（抽選対象数）３６,０００個 ※「販売数」から、海外販売用等を控除した数。（当選倍率）１２.１倍。
＜東京２０２０オリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット「水泳」＞の場合は、（申込数）４７２,０８９個、（販売数）１００,０００個、（抽選対象数）８１,０００個※「抽選対象数」は、「販売数」から、コンプリートセット用、海外販売用等を控除した数。（当選倍率）５.８倍。
＜東京２０２０パラリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット「柔道」＞の場合は、（申込数）４１７,１４４個、（販売数）１００,０００個、（抽選対象数）８１,０００個 ※「抽選対象数」は、「販売数」から、コンプリートセット用、海外販売用等を控除した数。（当選倍率）５.１倍。
このように購入希望者に対する購入の機会を公平に提供する観点から、申し込み希望者数が販売予定数を上回る申込みがあった場合は、厳正なる抽選方法により当選候補者を決定することになっています。
一方、その各々の販売を見てみると、
＜東京２０２０オリンピック競技大会記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット「流鏑馬と心技体」＞の場合、販売価格は120,000円と額面の12倍の価値。
＜東京２０２０オリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット「水泳」＞の場合、販売価格は9,500円と額面の9.5倍の価値。
＜東京２０２０パラリンピック競技大会記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット「柔道」＞の場合、販売価格は9,676円と額面の約9.7倍の価値がそれぞれ付加されています。
額面は1万円や千円で、販売価格は12万円や9千円。お金の価値は1万円や千円だけども、手にする価値はその数倍から十数倍。
その価値には記念硬貨に対する関心や人気の高さに加え硬貨の偽造防止の高度な技術もあるようです。
東京オリンピックなどの記念硬貨は、どのくらいの値段で売ることができるのか、売却を検討されているのであれば、出来るだけ高い値段で買取してもらいたいものですね。
記念硬貨・記念コイン・金貨をはじめ、売りたい方や買い取りのご相談をしたい方、高価買取のことならお気軽にお問い合わせ下さい。
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