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新任教員時代にモスクワオリンピックが始まりました。涙ながらにカメラに向かって派遣を訴える幻のモスクワ五輪日本代表選手達を覚えています。
古銭・貴金属の買取店に立ち寄ったお店で「モスクワ五輪1980年記念 100ルーブル金貨」の陳列を見て、モスクワ五輪の頃の思い出がよみがえりました。
私は1980年(昭和55年)に大学を卒業して、就職先として地元の県の教員試験を受験、地元の高校の教員に採用されました。
そして母校の高校に赴任した年のことでした。
この年に、共産圏で初めて旧ソビエト連邦(現ロシア)のモスクワで夏季オリンピックが開催されました。
しかし、1979年12月に旧ソビエト連邦(現ロシア)がアフガニスタンに軍事行動を起こし侵攻したことを口実に、アメリカはオリンピックから旧ソ連を締め出すことを同国オリンピック委員会が決断し、不参加になります。
アメリカと同盟関係にある日本も1980年2月に、これに同調して不参加を決定します。
柔道や体操競技、バレーボール・レスリングなどをはじめ、金メダルが常連種目を持つ日本の選手たちをはじめ、全種目において選考でされた代表選手達は、「幻のモスクワ五輪日本代表選手」となりました。
開催前に代表選手達の記者会見の様子がテレビで放映されましたが、その中でメダル獲得が有力視されていた柔道の山下泰裕選手、男子マラソンの瀬古利彦選手、レスリングの高田裕司選手達がJOCに行かせてほしいと訴えた姿が今も目に浮んできます。
1980年に旧ソ連で行われたモスクワオリンピックを記念して「150ルーブルプラチナコイン」(1977年から1980年にかけて5種類の記念コインを発行。純度は999)や「モスクワ五輪1980年記念 100ルーブル金貨」(品位K21.6)、そして銀貨などの記念コインが発行されました。
「モスクワ五輪1980年記念 100ルーブル金貨」の表面には、CCCP(ソビエト社会主義共和国連邦のロシア語表記による略称)と国章が。裏面にはオリンピックシンボルとロシア最大の競技場レーニンスタジアムが描かれています。
最近、古銭・貴金属の買取店に立ち寄った時、たまたまそこのお店に「モスクワ五輪1980年記念 100ルーブル金貨」が陳列されていました。
だいぶ茶色がかっていて一瞬、銅貨かと勘違いしてしまいそうでしたが、その時、モスクワ五輪の頃の思い出がよみがえりました。
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