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数年前に中国/蘇州を旅行、旅行先の骨董市で「寛永通宝」と出会いました。
中国各地で中国古銭とともに「寛永通宝」が大量に出土したのは、当時、日本各地の大名・「藩」から当時の中国・清朝に多くの「寛永通宝」が輸出されていたのが原因とみられています。
数年前、初めての中国・蘇州旅行に行きました。中部空港から上海空港へ、そこから高速バスで蘇州へ入りました。
蘇州を基本に近場にある「水郷古鎮」巡りをしてきました。「水郷古鎮」とは、水路を中心に建てられ集積された昔ながらの住居や生活関連施設などが立ち並ぶ古い街のことです。「水郷古鎮」には、何百年、何千年以上の歴史をもつ街もあります。
その時の旅行では、遊覧船でのんびり水路から街並みを眺めました。そして翌日には「文廟古玩」と入口に書いてある骨董市の見学に行きました。
骨董市は見るだけで、そこで何かを買うとか言う目的はありませんでしたが、興味がそそられそうな骨董品が沢山、売られていました。
その中に、多くの中国古銭とともに、日本の古銭「寛永通宝」が売られていました。
ニュースなどで、中国各地で「寛永通宝」が出土していることは知っていましたので、実際に目の前で出会った「寛永通宝」を数枚、旅の記念に買いました。
なぜ中国なのかについて調べると「寛永通宝」は、清朝時代各地で多数、出土し見つかっていること、また文献の記述などから実際に清朝でも「寛永通宝」が流通していたということができるといいます。
当時、中国などの海外への輸出は禁止されていましたが、材料としての価値が低く安価に「寛永通宝」が鋳造できることもあり、多くの「寛永通宝」が中国大陸に輸出されたと見られています。
最近でも「寛永通宝」の「仙台通宝」が中国湖南省の湘江の河川から発見されたということが記事に載っていましたが、この地方の「寛永通宝」が何故中国の湖南省で発見されたのかは不明だといいます。
「寛永通宝」は多く出回っていて種類も沢山有り、近代まで流通していましたので、総じて古銭としての価値は余り高くありません。
しかしその中には、発行枚数や寛永通寶の文字の造りの種類などから希少性のあるプレミア価値で売却できる「寛永通宝」も存在します。
古銭の売却では、安いもので50円〜100円程度から1,000円、そして初期の「古寛永」では1万円を超える高額なものもあります。
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