シリング金貨の種類｜七福本舗

シリング金貨の種類

「シリング」は、ユーロ導入前のイギリス、オーストリアの通貨制度において補助通貨単位です。
オーストリアでは、特に多くの種類の「シリング金貨」が多く発行されました。「バーベンベルク家1000年期1000シリング金貨」、「ウィーン・ハーモニー2000シリング金貨」など。
またイギリスにおいてもシリング金額に応じた各種金貨が発行されました。

オーストリアなどの「シリング金貨」の種類

「シリング」とはイギリス，アイルランド，オーストリアにおいて旧補助通貨単位として使われていました。
シリングは1ポンドの20分の1の価値であり、1シリングは100セントになります。

「シリング」は1971年に廃止されますが、現在、ウガンダ・ケニア・タンザニア・ソマリランド・ソマリアなど東アフリカの国の通貨単位として使われています。

各国のシリング硬貨のうち、「シリング金貨」の種類についてみます。

オーストリアでは、が1925年から2001年末まで単位通貨として「シリング」が流通していましたが、2002年には廃止となり、ユーロに完全移行しました。
その際の交換レートは、1ユーロ は約13シリングの固定レートでした。

オーストリアの「シリング金貨」には次のようなものがあります。

「バーベンベルク家1000年期1000シリング金貨」（オーストリア造幣局、1976年発行）。
「ウィーン・ハーモニー2000シリング金貨」（オーストリア造幣局、1989年発行、K24純金）。
「 マリー・アントワネット1000シリング金貨」（オーストリア造幣局、1997年発行）。
・「ウィーン・ハーモニー500シリング金貨」（オーストリア造幣局、1989年発行、K24純金）。
「ウィーン・フィルハーモニー200シリング金貨」（オーストリア造幣局）。
「 シューベルト生誕200年500シリング金貨」（オーストリア造幣局）。
「ドン・ジョヴァンニ （モーツァルト） 500シリング金貨」（オーストリア造幣局）。
「100シリング金貨」（オーストリア造幣局）。
など、多くの種類の「シリング金貨」があります。

一方、イギリスも1971年以前は補助の通貨単位として「シリング」が使われ、流通していました。
当時は1ポンド＝20シリング、1シリング＝12ペンスで、 1ポンド＝240ペンスという事になっていました。
イギリスの場合、発行された金貨の種類によって、「シリング金額」の相当額が分かるようになっているようです。

「クラウン金貨」（1526年製造）は「5シリング」相当の価値。「ユナイト金貨」（1604年製造）は「20シリング」相当の価値。また「ギニー金貨」（1663年製造）も「20シリング」相当の価値。「ソヴリン金貨」（1817年製造）は「30シリング」相当の価値となっていたようです。

金貨の売却の場合には、地金価格の相場と地金の重量に加え、希少性や人気度によって売却価格が変わってきます。

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