1964年(昭和39年)の東京オリンピックは、日本で開催される初めてのオリンピックで、記念硬貨も発行されました。
復興を遂げた姿を国際社会に示す機会でもあり、多くの感動とともに記憶に残るオリンピックになりました。
1964年(昭和39年)の東京オリンピックは、日本にとって非常に大きな大会でした。太平洋戦争で焼け野原となった日本が戦後、奇跡と言われる復興を遂げ、その姿を国際社会に示す機会でもあったからです。
開会式の「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」は、そうした状況にあった日本人の心を代弁する名実況として有名です。アジアで開催される初めてのオリンピックであり、出場国の数は過去最高でした。
日本人選手の活躍も素晴らしく、重量挙げ、体操、柔道など金メダル16、銀メダル5、銅メダル8、あわせて29個のメダルを獲得しました。
多くの日本人がその活躍に湧いたわけですが、なかでも「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーボールがソ連(いまのロシア)を破り金メダルを獲得した決勝戦は注目を集め、平均視聴率66.8%を記録しています。スポーツ中継としては歴代最高の数字です。
日本で記念硬貨が発行されたのもこのときが最初です。
その後、万国博覧会や2002年のFIFAワールドカップなど大きなイベント時には記念コインが発行されるようになりますが、1964年東京オリンピックの記念コインが最初なのです。
1000円銀貨と100円銀貨、2種類の記念コインが発行されました。
このオリンピックは閉会式も印象的でした。いまではオリンピックの閉会式は各国の選手たちが自由にスタジアムに入り、お互いの健闘を称え合うのが普通になっていますが、これは1964年の東京オリンピックから始まったことなのです。
閉会式は整然と始まりました。ところが、いつのまにか選手たちの列が乱れはじめ、最後にはお祭りのようになっていきました。
選手たちが互いに手をとり笑顔を交わす光景を実況アナウンサーは次のように伝えました。
「国境を越え、宗教を超えました美しい姿があります。このような美しい姿を見たことはありません。」
この実況も名実況として語り継がれています。
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