わが国で5万円金貨として初めて発行されたのは、1993年(平成5年)の皇太子殿下御成婚記念の5万円金貨です。
その5万円金貨の種類は、5万円単体の金貨とプルーフ加工された5万円金貨・5千円銀貨・5百円白銅貨のセットになったものがあります。
1993年(平成5年) 9月、日本で初めて5万円記念金貨が発行されました。
それは造幣局で製造・発行された皇太子・徳仁殿下と小和田家の雅子様の御成婚記念金貨で、その品位はK24純金、その重量は18gです。
またプルーフ金貨セットも同時に発行されています。
プルーフ貨幣の特徴は、硬貨の模様が施されていない部分を鏡のように磨きあげる加工を施して、図柄部分を際立たせる特殊な加工をした硬貨のことです。
この皇太子殿下御成婚記念プルーフ貨幣金貨セットは2種類が発行されました。
1つは5万円金貨・5千円銀貨・5百円白銅貨の3点がセットされたもの。
もう1つは金貨の含まれていない5千円銀貨・5百円白銅貨の2点セットが発行されました。
ともに10万枚ずつ発行されました。
ところで平成天皇陛下御即位記念の10万円金貨の場合は、プルーフ金貨単体セットが製造・発行されていますが、皇太子殿下御成婚記念5万円金貨では単体セットはありません。
プルーフ金貨は、その鑑賞的な価値と相まって、その通常の5万円金貨と比べると、査定タイミングの収集家の需要の大きさにもよりますが、額面より高く査定・買取される可能性があります。
ちなみに銀貨は20万枚、白銅貨が20万枚発行されました。
目を世界に転じると、貨幣の世界には、MDCコイン・コンペティションという貨幣の世界造幣局会議によるコンペティションがあります。
そこでは毎年優れた貨幣を表彰していますが、皇太子殿下ご成婚記念5万円金貨も貨幣賞を受賞し、国際的に高く評価された実績がある貨幣として知られています。
いずれにしても5万円金貨は、金の相場推移や平成から令和の時代へ移る一つの記念金貨としての関心も高く、その買い取り価値も含め「実用価値と記念の金貨」として持っておくこともいいかと思います。
基本的に5万円金貨単体のものは、番号の振られた金貨を保護する透明のケース(ブリスターパック)に入っているものが高値での買い取り対象となると言われていますので、保管には注意しましょう。
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