天皇在位中に、その在位期間を国家的な慶事として捉え、それを記念するために発行される金貨のことです。
歴代天皇の中で、天皇在位中に記念金貨が発行されたのは、昭和天皇陛下在位60年の10万円記念金貨と平成天皇陛下在位10年・20年・30年の1万円記念金貨です。
これまで歴史上、何代の歴代天皇がいるかといいますと、初代神武天皇から令和の天皇(徳仁)まで、126代になります。
また、天皇としての在位期間の長い天皇について、歴史を紐解いて調べてみると、以下の通りでした。
1.昭和天皇(第124代): 22660日(62年)
2.明治天皇(第122代): 16604日(45年5か月)
3.光格天皇(第119代): 13641日(37年4か月)
4.後土御門天皇(第103代): 13211日(36年2か月)
5.後花園天皇(第102代): 13133日(35年11か月)
6.推古天皇(第33代): 12875日(35年3か月)
7.醍醐天皇(第60代): 12127日(33年2か月)
8.欽明天皇(第29代): 11454日(31年4か月 )
9.後奈良天皇(第105代): 11434日(31年3か月)
10.後小松天皇(北朝6→第100代): 11093日[14](30年4か月)
11.平成天皇(現、上皇 第125代): 11071日(30年3ヶ月)
ところで在位金貨と何かと言いますと、天皇陛下の在位を国家的な慶事として位置づけ、全国民挙げてお祝いする記念として発行される金貨と言えます。
日本初の記念金貨として昭和天皇のご在位60年を祝して1986年・1987年(昭和61・62年)に発行されたのが10万円金貨です。
このうち、昭和62年発行の物は一部が、鏡面仕上げなど、美しく見せるための特殊な加工をしたプルーフ金貨として製造され、一般市場向けの販売としては、初めてのプルーフ金貨となりました。
その後発行された在位金貨は、平成天皇(現、上皇)のご在位を記念した1万円金貨が3回発行されています。
その3回の内容を見てみますと、
1回目は、平成11年(1999年)に発行された平成天皇陛下の御在位10年記念金貨で、販売価格は41,000円(プルーフ金貨単体セット)。
2回目は、平成21年(2009年)の平成天皇陛下の御在位20年を記念した金貨で、販売価格は80,000円(プルーフ金貨単体セット)。
3回目は、平成30年(2018年)の平成天皇陛下の御在位30年を記念した金貨で、販売価格は138,000円(プルーフ金貨単体セット)。
額面1万円の金貨でも、上記のように販売価格はその時の金相場などにより異なっています。
また在位金貨の買い取りに際しても、在位金貨はすべて純金でのため、買い取りのタイミング時の金の相場価格によって買い取り価格も当然、違いがみられます。
プルーフ金貨の場合は、コレクターニーズも多くプレミア的な買い取り価格も期待できるといいます。
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