「マルタ騎士団」は固有の領土を持っていません。しかし、他の独立国家と同様の主権を持つ「主権実体」組織として扱われています。
1834年にはローマ市内に騎士団事務局を設置。1994年、国際連合にオブザーバーとして加盟し約110ヶ国と外交関係を持っています。
「マルタ騎士団」とは、第1回十字軍遠征(1095年ローマ教皇ウルバヌス2世の呼びかけにより、キリスト教の聖地エルサレムの回復のために始められ1096年~1099年の軍事行動)の後、聖地巡礼者の保護を目的としてエルサレムで設立された「聖ヨハネ騎士団」が現在まで存続したものをいいます。
「マルタ騎士団」は固有の領土を持っていないため、国連および世界の国々から「国家」として正式に承認されていません。
しかし約110ヶ国と外交関係を持ち、他の独立国家と同様の主権を持つ「主権実体」組織として扱われています。かつては名前の通りマルタ島に拠点となる領土を有していました。
「マルタ騎士団」は、現在イタリア・ローマ市内にマルタ騎士団事務局(マルタ宮殿)を置き、建物内はイタリア政府より自治および治外法権を認められています。また、騎士団総長公邸での治外法権を有しています。
このため入境の際には、イタリア入国とは別の許可が必要になります。ただし、バチカン市国と違って独立領土としては認められていないため事務局の敷地はあくまでイタリア領です。
このほか、マルタ島に聖アンジェロ砦を租借しているほか、世界各地のマルタ騎士団大使館においても治外法権が認められています。
ここで簡単に「マルタ騎士団」を振り返ってみると、1522年、「オスマン帝国」によりロードス島及びマルタ島における旧来の領土を喪失しているため国土を有さないが、シチリア王(シチリア島やイタリア半島南部を支配した王国)から地中海中央部のマルタ島(現在はマルタ共和国領)を貸借、本拠地を移しました。
これ以後、「マルタ騎士団」と呼ばれるようになりました。
1798年、ナポレオンがエジプト遠征の途中で侵攻しマルタ島の領土を失います。
1822年、ベロナ会議で領土を失っても国家であると承認されます。以後は主権実体のある組織として存続します。
1834年にはローマ市内に騎士団事務局を設置。
1994年、国際連合にオブザーバーとして加盟。
「マルタ騎士団 」の金貨としては、1971年「5スクディ金貨」のほかに、1762年発行の 「10スクディ金貨」、1764年発行の「20スクディ金貨」、1790年発行の「30タリ銀貨」などがあります。
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